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「まさか明日からだったとは……」
週末のカフェの喧騒に負けないくらいの黒いオーラを出しながら、がっくり項垂れる彼女の手には、ホットのキャラメルモンブランラテ。
もちろん俺も同じものを手に、彼女の目の前に座っていた。
「まあいいじゃねーか。また来週来れば」
「うん、そうだね!」
彼女が少し笑ったから、俺はこんなことを言ってしまった。
「また、待ち合わせしてやるから」
「雄嗣、また顔真っ赤~!」
「うっせーな、見んな!」
そうは言ったものの、彼女が笑ったのが嬉しい。
その日は結局、手を繋いで同じマンションに帰ったのだった。
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