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ルピスの酒場「エドリエール酒場」
すごい古い町並みだ。西洋とも違う。本当に違う世界に来てしまったのか?
「この国で一番大きな町なのよ」
「そうみたいだな」
「もう少しで着くわよ」
そして、酒場に着く。
「ここよ」
「へえ」
「私の酒場、エドリエール酒場よ」
「古い酒場なんだな」
「歴史があるって言ってよ。入って」
「ああ」
「ようこそ。エドリエール酒場へ!」
「適当に座って」
「ああ」
ライナスは動く度に揺れるルピスの胸が気になっていた。
「お客はいないのか?」
「私の父がやってた頃は繁盛してたんだけど」
「ルピスになったら、いなくなった?」
「うん。それでね。あなたに助けて欲しいの。そう言えば、名前聞いてなかったわね」
「ライナスだ。助けるのは別に構わないよ」
「本当? 嬉しい。ありがとう!」
ルピスがライナスの手を掴んで、胸に抱える。手に胸の感触が伝わってドキドキする。
「ルピス一人なのか?」
「他にもいるけど、まだ来てないみたい」
ルピスが前屈みになる。胸の谷間が見えてしまう。
「とりあえず、待とうか。ルピスも座ったらどうだ?」
「うん。座るのは良いけど、視線が気になるな」
「えっ?」
「さっきから、ずっと胸見てるでしょ?」
「分かってたのか……」
「それはそうよ。でも、嫌じゃなかったけどね」
ルピスがニッコリする。
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