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結局、日織が羽住酒造にたどり着いたのは、約束の時間の五分前で、結構ギリギリになってしまった。
別に遅れたわけではないけれど、初出勤?でこれはどうだろうと日織自身反省しきり。
蔵前の通路で右にうろうろ左にうろうろしながら同級生の羽住十升が待っていてくれたのも、申し訳なさに拍車をかけた。
「ギリギリになってしまってすみません! 家は早く出たのですっ。でもっ、あちこち見ながら楽しくお散歩していたら色々妄想が膨らんでしまってっ」
通勤、をお散歩と言い切ったことにも気付けないままにガバリと頭を下げた日織に、
「あ〜、いやっ。別に遅刻したわけじゃねぇし……それはいいんだけどさ」
てっきり、日織はあのおっかない男に、時間にゆとりを持った形で送られてくるものだとばかり思っていた十升は、あっちにフラフラこっちにフラフラしながら日織が一人、歩いてくるのを見た時には結構驚いたのだ。
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【お知らせ】
『こんまち』https://estar.jp/novels/25858622
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【ヤンデレDV夫×従順妻×溺愛幼馴染みの略奪愛】ものです。
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