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まるで小学生児童が先生にするみたいな従順そのものなその仕草に、一斗がクスクス笑って。
善蔵が「そんなに鯱張らんでも相手は一斗だから大丈夫だよ」と声を掛けてくれた。
「でもっ。先生は先生なのでっ!」
それでも日織は譲るつもりはないらしい。
言って、「一斗さんもそのつもりで私のこと、ビシバシ鍛えていただきたいのですっ!」とカウンター向こうの一斗へと身を乗り出して見せる。
「わー。これは僕も責任重大だぁ」
そんな日織に、一斗はあくまでもマイペースに微笑むと、「じゃあ、始めようか」と〝授業〟開始の宣言をした。
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