14.予測不能の猪突猛進娘

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*** 「日織(ひおり)、あとで目一杯甘やかしてさしあげますので、とりあえず今は離して?」  修太郎(しゅうたろう)がなけなしの理性を総動員して日織にそうお願いすると、日織がピクッと身体を震わせて、「約束なのですっ」と期待に潤んだ瞳で修太郎を見上げてきて。  それがまた色っぽくて、修太郎は心の中、「だから日織さん!」と、無自覚に自分を煽りまくってくる愛らしい妻に駄目出しをする。 「覚悟しておいてくださいね」  色々と――。  そう付け加えたことは内緒だ。
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