15.甘やかしと言う名のお仕置き*

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修太郎(しゅうたろう)さんは……私が他の男性に頭を撫でられたりしても平気ですか?」  口を開けば吐息が皮膚を(かす)めるぐらいの至近距離で、日織(ひおり)は大好きな修太郎の眼鏡越しの黒瞳をじっと見つめた。 「平気なわけないでしょう!」  修太郎はそんな日織の質問に即座にそう返してから、ハッとしたように「まさかあの男に頭を撫でらせたりしたんですかっ!?」と日織を見つめ返してくる。 「――ご、ごめんなさい、一度だけ」  言ったら修太郎の顔がみるみるうちに歪んだのが分かって、日織は慌てて言葉をつむぐ。 「あのっ! でも嫌だったのでやめてくださいってすぐにお願いしたんです。それで――」  日織はそこで修太郎におでこをコツンとすり寄せて、 「同じ質問を彼にもしてみたんです。そうしたら――」  修太郎さんとは全く違うお答えが返ってきてホッとしたのです、と話したら修太郎から「意味がわからないのですが?」と言いたげな視線を送られた。
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