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日織の小さな身体に、そのお腹は本当に大きく見えて。
「……しんどくないですか?」
日織の足元に跪いて、自分のものより五センチ以上も小さな足に、浮腫防止の着圧靴下を履かせてやりながら、修太郎は心配そうに眉根を寄せる。
「もちろん、重たくって苦しくってすっごくしんどいですっ。靴下だってお腹が邪魔で自分で履けませんし」
いつも履かせてくださって有難うございます、と続けながら、お困り感満載の言葉とは裏腹。
クスッと幸せそうに笑うと、日織は「でも」と続ける。
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