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修太郎がたっぷり時間を掛けてしつこいくらいに愛し尽くした日織の身体は、あちこちに新たな薄紅の情事の痕跡を散りばめていて。
正に「抱きつぶす」と言う言葉がしっくりくるほどに、身体中を余すところなく舐めて、愛撫して、吸って、突いて、揉みしだいて。
修太郎が満足する頃には、日織は本当にぐったりとベッドに身体を沈めていた。
それなのに。
やはり若さというのはすごい。
あんなに酷くしたのに、日織は驚くほど回復が早かった。
「そ、それでっ……あのっ」
布団で形の良い胸の膨らみを隠すようにして半身を起こした日織が、名残惜しむように彼女のくびれた腰元に伸ばされた修太郎の手を気にしながらも、そう言ってすぐ横の夫を見下ろしてきて。
「――お行きに、なられたいんですよね? 同窓会」
修太郎は観念したように自らもベッドに身体を起こすと、隣に座る日織を抱き寄せた。
そんな修太郎の腕の中で、「はい」と愛らしい声が返った。
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