7人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁぁ。
まぁ、もう袋の中ほとんど残ってねぇし。
もういいか。 これ食ったらもう寝ろよ」
彼女は嬉しそうだった。
「おお。 そうか。
うむ。 わかった」
嬉そうに手を伸ばしてきてポテチを受け取った。
またバリバリとつまみ出す。
はぁ、何だかんだで最後はこいつもこいつの思い通りになるな。
して、やられている気分だと、ユウカは彼女を見つめながら思った。
少しでも早く眠りたいユウカは、寝るのが遅くならないよう、床に布団を引き始める。
もちろん、この布団はいつもユウカが寝る布団ではない。
ベッドの上でむしゃむしゃとポテチを食べている彼女の布団である。
床に散らばっていた袋の食べかすもしっかりとユウカは掃除した。
「明日は早いんだ。 俺はもう寝るぞ。
食べたらちゃんと歯を磨いて、今手に持ってる袋はちゃんとごみ箱に捨てて、電気を消してから寝ろよ」
「うむ。 わかっておる。
んんん~、やはりこやつはおいしいなぁ。 これを考えたものは天才だ。
やはりポテトスナッチは最高じゃ」
彼女はひょっと身軽にベッドから降りる。
静かにそろっと部屋を出て、戻る。
ユウカの寝ている姿を見ながら微笑むと、電気を消して、彼女も布団に入った。
最初のコメントを投稿しよう!