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はぁ――――――。
彼はため息をついていた。それは目の前の彼女のせい。
コイツが何なのかはさておき、何かと食費がかさむと思って彼は,目の前の生物を見ていた。
彼は独り暮らしのアルバイターで金は無い学生だ。
まぁ、独り暮らしの寂しい空間の日々に、こいつの笑顔には癒されているのだが……。
と彼はいつも心に唱えている。
「お前、今ポテチ何袋目だ?」
「ん~?二個~」
うれしそうに答える少女。ベットの上でむしゃむしゃと手を止めづにむしゃぶりつきながらテレビを見ている。
足がつかないのを利用して、バタバタと足を動かしながら食べる姿は、まさに子供。落ち着きがない。
彼は、ベッドの下に落ちているポテチの袋を見る。
投げられた袋に、ベッドや床に散らばる食べこぼしのカス。
そして、
「お前! ポテチ食べすぎ! 」
彼女の目の前から、音速でポテチが消える。
「うわぁぁあぁぁぁぁぁー。
何をするんだ! お前! 何をしている~! 返せぇ~」
天高く持ち上がるポテチ。
彼女は怒って、足のバタつきを止めた。
頬を膨らませ、目を顰めて彼を睨む。
「何をするんだ! 貴様、私を怒らせたいのか? 」
「怒らせたいのか! じゃない! 食べすぎなんだよ!
大体な、周りを見てみろ、こぼし過ぎなんだよ。 ベッドがギトギトだろが!
これから寝ようと言うのに、ベットの周りは食べかすでギトギト。
落ち着いて寝れるほどのきれいさは失われていた。
「それにお前これで五袋目だろがい!
「黙れ! 私が何袋食おうが私の問題だろうがい! ユウカには関係ない。
それに、そんなに食ってない! 」
付け加えるようにぼっそと強調する彼女。
「真似して言うな!
大体、そんなに食ってないだとぉ。
お前本気でいってるのか?
なら、お前、何個食べたつもりでいるんだ? 」
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