第1話  ポテチは私の好物

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彼女の細い華奢な体を見て、一体どこに入っているのやら、心配すらする。 「誰が頭がおかしいだぁ!  まぁ、よいわ。 それにな、私は食っても太らないのだ。  残念だったな。  フッフッフ。 うらやましいか人間よ」 「何が羨ましいだ。 そんなに元気ならお前の食費分働け! 」 「何を訳のわからない事を言っている。 それは私が、外の世界に出ても良いと言っているのか?  そうであるのならば、私は喜んでこの巣から羽ばたこうぞ」  彼女は背にある翼を小さく広げ、パタパタと羽ばたきだした。  ニヤッとした表情で彼をじっと見つめながら。
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