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ピアスはだめ
「なおく……そこは、だめっ、てぇ……」
瑛の口から漏れるのは甘く切ない吐息と喘ぎ声。
「そんなこと言って、あきのココ凄いことになってるけど?」
ピンと立つ乳首を指で弾いてやると瑛はその刺激だけで腰を弓なりに反らせる。
「だ、からぁ……だめって言って……あぁんっ」
「うん、あきは乳首弱いもんな。感じやすいし、ココだけでイけるよね?」
そう言いながらプルプルと震える胸を大きな手で揉みしだく。
何故この状況になったかと言うと、元はと言えば仕掛けたのは瑛の方で、直は見事それに煽られてしまったのだ。
帰宅早々に瑛が胸元が大きく開いたインナーで抱きついてきて体を擦り寄せてきた。瑛が動く度にピンク色の乳首が見え隠れするものだから、直はゴクリと唾を飲み込んだ。
「なぁに、なおくん気になる?俺の乳首〜」
チラチラと横目に誘惑してくる瑛に対して疲れもあってか簡単にムラムラした。
「……気になるよ。こんな可愛くてエッチな乳首見せられたら、興奮しちゃうでしょ?」
当たり前と言った顔で胸元から手を差し込んでまだ柔らかい乳首に指を這わせた。
「んっ……」
最初はただ触れるだけだったがだんだん芯を持たせ始めた乳首にもっと触れたくなった。
「やぁっ、なおくん……っ」
「あきさ、乳首にピアス開けてから更に感じるようになったんじゃない?」
いわゆるニップルに瑛はピアスを開けている。今は両側に丸いキャッチが着いている棒状のものを付けてため、そのピアスをカリカリと爪で引っ掻く。同時に指も乳首を掠め、瑛はビクビクと震える。乳輪の形に合わせクリクリと指を動かすことも忘れない。
「ひゃっ、んん……なお、く……」
「ほんと、あきは乳首弱いね。体ビクビクさせちゃって……ほら、下ももう勃ってる……」
下は全く触れても居ないのにズボンを押し上げていた。
しつこく乳首だけを刺激しながら直は息を呑んだ。ぷっくり膨れた瑛の乳首が余りにも淫靡で銀の髪を振り乱しながら感じている姿に背筋がゾクゾクした。
普段は穏やかで人当たりも良く、どちらかと言うと頼りない直だが、瑛の色気にいつも我を忘れそうになる。
「やっ、やだやだ……っ乳首だけでイクの、やぁ……っ」
白くキメの細かい瑛の肌がピンク色に染まる。そのピンクよりも赤く熟れた乳首を口に含むと瑛の声はより甘く響いた。
「はぁぁ、んんっ……」
抵抗のつもりだろう。瑛は両手で直の体を押し戻そうとするが、その腕に力が込められる事はなく、ただ直の服を掴むだけだった。
「や、やだっ、だめぇ……っ」
「可愛いよ、あき……ほら、気持ちいいっていって?」
「んんっ……もち、い……いっ、きもちいいよぉ……」
ポロポロと涙を流しながら瑛は鳴いた。
「いい子。じゃ、そろそろ……」
快感に震えるの瑛体に後ろから手を回し、両手で乳首をつまみ上げる。
「ンンっ、なお、く……んぅ……」
「あき……ん……っ」
少しだけ息苦しそうなが、素直にその口付けに反応を示す。飲み込みきれない唾液が唇の端から流れ落ちた。
瑛の口腔内は熱くいつも繋がっている内部のようだった。必死に応えようと追いかけてくる舌を絡ませれば、その熱さに直のソレはズクリと脈打った気がした。
熱がソコに集中しているのが分かるほどに脈打つソレはさっきよりも硬さを増していた。
「っあ……い、く、イクぅ……」
「ん、イッちゃえ……」
「あっ、ア……あぁぁんっ……っ」
少しだけ指に力を込めて抓り引っ張ると瑛は呆気なく腰をビクビクと揺さぶりながら達した。下着こそ履いていたが、先走りのせいでズボンごとしっとりと濡れている。
達した途端に瑛の体から力が抜け、直に寄りかかる。
「上手にイけたな。」
「もぉ……やだって、言ったのに……はっ、はぁ……なおくんの、いじわる……」
はぁはぁと肩で息をしながら体を擦り寄せる。達した余韻の甘い声で言ってることとは反対の行動を取っていると分かっていての事かと直は思った。
「あき……っ」
ぐっと腰を押付けながら瑛を抱きしめる。
「なおくんの……かったぁ。」
にやっと笑う小悪魔なその笑顔に直は耳元でこう言った。
「俺はまだだからな。……出すのはあきの中だけ。」
「……スケベだな。」
「あき程じゃないよ。で、続きはしていい?」
直は次は一緒に気持ちよくなりたいと伝えた。
「当たり前じゃん?」
こんなんじゃ全然足りないよ、と瑛は直の耳元で囁く。
2人はそのまま深く口付けて、舌を絡ませ合いながら互いに欲望を高めあった。
《終》
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