本物がいいに決まってる

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本物がいいに決まってる

すっかり暗くなり帰りが遅くなってしまったと手土産を買って直が帰宅する。 電気が消えていたのでまだ瑛は帰ってないのかと鍵を開け家の中に入ると、寝室から微かに声が聞こえた。 「あき帰ってるの?」 寝室の扉を開けて確認すると、瑛はあられも無い姿をしていた。 「あき……なにして……」 瑛が手にしているのはピンクの小さなローター。それを胸の突起へ押し付けながら、足を大胆に開いて後孔にシリコン製の性器を模したソレを自分で抜き差ししていた。 「んぁ、なおく……おかえり……俺ね、エッチしたくてたまらなくて……」 「1人でシてたの?」 見ればわかるのにあえて聞く。なんとなくイラッとして口調が冷たくなってしまった。 「それで俺以外で気持ちよくなったの?もう俺は要らない?」 「や、ちが……くて……なおくん帰ってくるまでに慣らしておこうかなとおもってたら……止まらなくなっちゃって……おもちゃなんかより、なおくんがいいに決まって……るっ」 こんな無機質な体温も無いもので極めるなんて事はできない。何度も試したが、本物のソレには適わないのだ。 「随分良さそうだし、そのままイけば?」 コートを脱ぎ捨て、ベッドの脇に座る。ただ、手は出さずに瑛を眺めた。 「やだぁ……なおくん、意地悪言わないでよ……んぁっ……はぁ、なお、く……」 涙声で訴えるが、瑛手は止まることがなかった。機械のモーター音とズブズブと言う粘着音と瑛の鳴き声が混ざり合う。 腰を浮かせて感じ入っている瑛を見ておもむろに足の間の起立したソレに手を伸ばした。 先端を指で弾くだけで瑛は甘く切ない声を上げる。 「もうこんなに溢れさせて……やっぱりコレでも気持ちいいんだな。」 「やだっ、やだぁ……なおくんがいい……なおくんのちんちんがいいよぉ……」 涙声で訴える瑛。 「でもこんな玩具で気持ちよくなってるのはあきだろ?」 玩具でヨガってる姿に思わぬ嫉妬をしてしまい冷たく言い放つ。 「やだ、やだよ……イクなら……んぁっなおくんがいい、おもちゃ、やだ……」 さっきからヤダばかりを口にする瑛。必死に訴えることしか出来ない。 「……じゃ、あきがちゃんと約束出来たら入れてあげるよ。」 「な、にを……」 「俺が居ない所でこんなおもちゃ使って気持ちよくならないで。できる?」 エッチなことが大好きな瑛には少し厳しい約束のようにも思える。だが、瑛は大きく頷いて守る、約束するとうわ言のように何度か応えた。 「あき、いい子だね。じゃ、次はどこに何が欲しいか教えて?」 胸の突起と瑛の昂りを同時にこねくり回しながら問う。 「な、なおくんの……おちん、ちんいれてくださ……おしりに……あきのぉっ、おしりま〇こを……なおくんこのでぐちゅぐちゅってしてぇー……あぁぁぁんんんっ」 瑛が言い終わるよりも先に直は後孔のディルドを抜き去り代わりに己の昂りを押し込める。 「んぁぁっーーーっっっっんっ」 ただ挿入をしただけなのに、瑛は大きくのけぞり息を詰めた。その後すぐ小刻みに痙攣し、パクパクと口を開けている。先程まですいていた瑛のソレからは白く粘着度の高い精液が溢れ出していた。 「あき……やらしいね、ところてんだ。」 「あっ、だって……大好きななおくんの……ずっと欲しかった、からぁっ……」 今度は涙を流しながら待ってたのと泣く瑛。その姿が愛おしくて直はぎゅっと瑛を抱きしめた。 「なお、くん……?」 「ごめんね、玩具に嫉妬した。瑛の事を気持ちよくしていいのは俺だけなのにって……」 「……お、おれも……やっぱりなおくんがいい。なおくんの体温感じながらじゃなきゃやだぁ……」 「あき……」 「なおく……んんっ、うっ……」 名前を呼ばれたところで直は瑛の口を塞いだ。舌を絡めながら口腔内を存分に味わう。互いの唾液を交換し合うように混ぜ合わせれば瑛は一気にとろけた表情を見せた。 「あき……愛してるよ。俺のあき……っ」 「な、なおくんっ……おれも、あいして、るっ……うぅっ……」 互いに愛の言葉をむつみあう。 「んっ、あき今きゅって締まった……」 「あんっ、だって……うれし、からぁ……なおくん、動いて?あきのおしりでいっぱい気持ちよくなってっ……えっんんっ」 瑛は甘えたモードになると自信をあきと呼ぶ。本人は無意識だろうが、そこがまた一段と可愛くて、直は止まらなくなる。 お互いに我慢の限界と抱き合い向かい合ったまま律動を再開。瑛のソレは直の腹に擦り付けられ瞬く間に硬さを取り戻した。 「なおく、おっきいよ……きもちい、きもちいいっ……あきのおしり、なおくんの事好き好きっていっぱいしてる、からぁっ……」 「ん……っ、わかるよ……あきの絡みついてきて……いっぱいキスしてるねっ……」 「んぁっ……はぁっ……ぁぅ……っ」 激しく身体を打ち付けながら瑛の手を握りキスを沢山した。 共に限界を直ぐに迎え直は瑛の中へ、瑛は直の腹筋に性を吐き出した。 熱い飛沫ができるまでしばらくかかった。 「はぁっ、はっ……なおく……やっぱりなおくんのが1番すき……」 「当たり前だ。じゃなきゃ困る……はぁっ……」 呼吸を整えながら暫くキスやハグをして互いの肌の温度を感じ合う2人。肌を混じえた後のこのスキンシップの時間も大切な事なのだ。 さっきの約束を覚えているか?と直が確認すると瑛は恥ずかしそうに頷いてからこう言った。 「これからはなおくんの居ない所でエッチなことしない……おれはなおくんのおちんちんでしかイきたくないから……」 《終》
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