3. 人面魚G

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「おめーの知らねーことは、このオレが何でも教えてやるからな!」 こういうタイプは相手の意見など聞く気がない。ぼくは、流しつつ話題を変えた。 「ぼくヒョウ。おじさんの名前は何ていうの?」 一応聞いてみた。 なんか、もじもじしている人面魚。 「お、お父さんって呼んでいいぞ!」 は?なに言ってるの?こいつ!と、ブルーが言った。気がする。 「ぼくの父は、母が言うにはビーストピアで一番カッコいい半漁人らしいので、人面魚は間に合ってます」 「マジか?」 「マジです。じゃ、人面魚のG(ジー)ね」 「あー?人面魚ならJだろが!」 「じゃ、魚(ギョ)のGね」 じじいのG(ジー)というべきか。 何でもいいんだけどね。 「ねえ、Gはどこから来たの?ここがどこかわかる?」 「あー?ったく。……オレは、昨日マウント・ブラックの空港に着いて、そっから泳いで来たんだよ」 よし。Gを認めた。 「マウント・ブラック?」 ということは、やっぱり樹海?うちから2000キロメートル離れている、あの? 「ここは樹海の森だ」
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