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「おめーの知らねーことは、このオレが何でも教えてやるからな!」
こういうタイプは相手の意見など聞く気がない。ぼくは、流しつつ話題を変えた。
「ぼくヒョウ。おじさんの名前は何ていうの?」
一応聞いてみた。
なんか、もじもじしている人面魚。
「お、お父さんって呼んでいいぞ!」
は?なに言ってるの?こいつ!と、ブルーが言った。気がする。
「ぼくの父は、母が言うにはビーストピアで一番カッコいい半漁人らしいので、人面魚は間に合ってます」
「マジか?」
「マジです。じゃ、人面魚のG(ジー)ね」
「あー?人面魚ならJだろが!」
「じゃ、魚(ギョ)のGね」
じじいのG(ジー)というべきか。
何でもいいんだけどね。
「ねえ、Gはどこから来たの?ここがどこかわかる?」
「あー?ったく。……オレは、昨日マウント・ブラックの空港に着いて、そっから泳いで来たんだよ」
よし。Gを認めた。
「マウント・ブラック?」
ということは、やっぱり樹海?うちから2000キロメートル離れている、あの?
「ここは樹海の森だ」
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