3. 人面魚G

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「えっと、すみません、お兄さん?……」 「はああああん?お兄さんだーーー?」 何を言っても無理らしい。 「おめー、こんな朝っぱらからこんなとこ何ほっつき歩いてんだ?」 意外な切り替えしに驚く。やっと、まともな会話ができそうだ。しかし、これを言って信じてもらえるのだろうか? 「えっとですね……。母親のお腹のブラックホールに吸い込まれて気がついたらこの辺の木に引っかかってました……みたいな?」 「へえー、そういうこともあるか……。まっ、無事でよかったな。」 信じた!さらに意外な返答が来た。 「てか、お前の母ちゃん面白いな!腹がブラックホールって、ニュータイプの獣人だな!なに系だ?」 もはや想定外の切り替えし。 「スフィンクスです」 あれ?目がさらにでかくなっているおじさん人面魚。 「マジか。おやじは?」 「半漁人らしいです」 「らしいってなんだよ!」 「ぼくが小さいときに仕事で遠くに行ってしまったっきり、居なくなったので記憶がなくて」 「半漁人ねー」 「もしかしてご存知ですか?」 「ああん?おめーが知らねーもん、オレが知るわけねーだろが!」
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