3. 人面魚G

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「だって魚系だから……」 「半漁人と人面魚は全然っ!(ちげ)ーし!」 なんだか、すぐ熱くなる人だなー。 口悪いし。頭が悪そうだ……。 「おじさんはなんで地面から出てきたのですか?」 「ああああああん?誰がおじさんじゃー!」 「すみません。つい。えっとお名前は?」 「ついって何じゃー!おめー、オレを知らねーのかよ!」 「すみません。有名人とかですか?」 「はあああああん?」 もうやだ。この人。てか、この人面魚。 大声を出すのは、小心者かもしれない。ブルーにびびってるとか?無視して行こうかな。ぼくはスタコラ歩き出した。 「おい!コラッ、待て!」 無視だ。無視しよう。 「聞け!コルアッ!」 ぼくは、心の中で“しーーーん”と答えつつ、歩くのをやめなかった。 「てめっ!無視してんじゃねー!」 すぐ横で言われたので驚いて、つい見てしまった。 なんと!空中を泳いでいる! 「おじさん、空中を泳げるの?」 ついつい話しかけてしまった。 「おっ!なんだよ人面魚の能力を知らねーのか?」 ニヤニヤ得意万遍の人面魚。 「オレ様は独自の合体と進化を遂げた超々スバラシイ、スーパー人面魚だ!」 ぼくは、胡散臭いネーミングに鼻白んだ。
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