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「だって魚系だから……」
「半漁人と人面魚は全然っ!違ーし!」
なんだか、すぐ熱くなる人だなー。
口悪いし。頭が悪そうだ……。
「おじさんはなんで地面から出てきたのですか?」
「ああああああん?誰がおじさんじゃー!」
「すみません。つい。えっとお名前は?」
「ついって何じゃー!おめー、オレを知らねーのかよ!」
「すみません。有名人とかですか?」
「はあああああん?」
もうやだ。この人。てか、この人面魚。
大声を出すのは、小心者かもしれない。ブルーにびびってるとか?無視して行こうかな。ぼくはスタコラ歩き出した。
「おい!コラッ、待て!」
無視だ。無視しよう。
「聞け!コルアッ!」
ぼくは、心の中で“しーーーん”と答えつつ、歩くのをやめなかった。
「てめっ!無視してんじゃねー!」
すぐ横で言われたので驚いて、つい見てしまった。
なんと!空中を泳いでいる!
「おじさん、空中を泳げるの?」
ついつい話しかけてしまった。
「おっ!なんだよ人面魚の能力を知らねーのか?」
ニヤニヤ得意万遍の人面魚。
「オレ様は独自の合体と進化を遂げた超々スバラシイ、スーパー人面魚だ!」
ぼくは、胡散臭いネーミングに鼻白んだ。
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