第二章 深まる謎

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レオ、セシル、ザンドラ。 3人は真剣な面持ちで道を歩く。 見据えるはウォーマルの打倒。 道中、沢山のウォーマルの傭兵が居たが、それももはや時間稼ぎにはならなかった。 __昨日の夜。 「あたしが考えた作戦はずばり、囮作戦だ」 「囮作戦?」 ザンドラはレオの声に頷き、説明するために口を開く。 「水に多少の耐性を持ってるセシルとあたしが囮をして、その隙にレオが、練習した火纏を使ってあの女をぶっ倒すんだよ」 「でも、ウォーマルが俺らの方に向くか?」 セシルが疑問を口に出せば、ザンドラは「それも大丈夫だ」と返す。 「あたしらも練習したじゃないか。それをいっぱい投げてりゃ、余所見なんか出来ねぇよ」 「中々強引だな……」 セシルがそう言って苦笑いをすれば、「それがあたしってもんよ」とザンドラが微笑みながら言った。 「この作戦が通るかは分からない。通ればラッキーだが、通らなければ、また別の案を考えなければならない。でも、ただそれだけだ。それだけのこと。そう考えれば気が楽になるだろ」 「……ま、これまでも咄嗟の判断でやってきたんだ。何とかなるだろ」 「……そうだね」 __昨日の夜考えた作戦。 それを今日、実行する。 上手くいくかは誰にも分からない。 ただ、悪い結果にはならない。 この3人がいれば。 きっといい結果に繋がるはず。 レオはそう思って心を落ち着かせ、未来を見た。
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