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「ザ、ザンドラ………?!」
「お前らは………レオとセシルか?!」
2人に気付いたザンドラは、さっさとドアを閉めて、2人に駆け寄る。
「なんでここにいるんだ?!」
「それはこっちのセリフだよ!俺らを置いてって、勝手に行くなんて………」
レオがそう言うと、ザンドラはバツが悪そうな顔をした。
「サンバダはあたしの宿敵なんだ。だから2人を巻き込む訳にはいかなかった。自分勝手だったとは思ってる。本当に、すまない」
「レオの言う通りだ。ザンドラの宿敵だからなんだ。皆で倒せばいいだけの話だろ?」
「ああ………そうだったな。あたしはなんて馬鹿なんだろうな。こんなにいい仲間を持ったってのに………」
ザンドラのその声は徐々に小さくなっていき、俯いたザンドラから、涙がぽつぽつと床に落ちていた。
ザンドラは素早く涙を拭い、「それで」と話し始める。
「あんたらはなんでここに?この人は誰だ?」
ザンドラの質問に答えるように、レオが説明をする。
「ザンドラの後を追ってこの街に来て、ザンドラの行方を探していたら、この人、オルランドに会ってさ。ザンドラを見掛けたっていうこの家まで案内してもらったって訳」
「そうだったのか………変な迷惑かけてすまないな、そしてありがとう、オルランド」
「礼には及ばない。こんなに仲間思いな人達も、今時いないからな」
ザンドラに頭を下げられて、そう言って謙遜するオルランド。
「でもそれじゃあ、街で情報収集したってことだろ?つまり………」
そこでザンドラは言葉を途切らせ、決心したように息を吐いて、話を続けた。
「あたしが前ここで何をしたか、聞いただろ?」
「………まぁな」
セシルが溜めてそう答えると、ザンドラは「やっぱりな………」と呟き、深いため息をついた。
「なぁ、本当なのか?その………ザンドラが、死刑囚だったってのは」
「………ああ。街の人達からも聞かされただろ。死刑囚になった理由も、そのまんまだ」
「でも」と反論しかけたレオの口を、セシルが抑える。
「何か裏がある。そうだろう?」
「………」
セシルが質問するが、ザンドラは答えずに俯いた。
「ここで話すのもなんだ。あたしの………故郷の村に、来ないか?」
ザンドラがふと、そう言った。
「いいのか?」
「ここよりは居やすいからな………そっちの、あー、オルランドも来るか?」
「ああ、是非行かせてくれ」
そうして会話を終わらせた4人は、コソコソと家を出て、街を出た。
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