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「おい、レオ!起きろー!」
「うん………?」
そう言ってレオを起こしたのは、セシルだった。
「朝ご飯出来てるってよ。行こうぜ、レオ」
「ん、ああ………」
寝起きでぼーっとした頭を、顔を洗うことで覚まさせる。
セシルと一緒に村長の家に行けば、テーブルの上には美味しそうな朝食が乗っていた。
ベーコンに目玉焼きにトースト。
香ばしい匂いが部屋に充満していた。
ザンドラとオルランドは既に来ていたのか、椅子に座って待っていた。
「早く座れよ、2人とも!もうお腹が空いて我慢できねぇ!」
「分かってるよ、ザンドラ」
セシルとレオが座り、皆で「いただきます」と言う。
朝食を食べている間に、オルランドが特訓の説明をしてくれる。
まず最初に、レオに技を教えるらしい。
その間、セシルとザンドラは自己練習をするらしい。
「時間もないから、レオには素早く覚えてもらう。覚悟はいいな?」
「っおう!完璧に覚えてやるぜ!」
「あたしが技教えた時は苦戦してたくせにぃ」
オルランドの言葉にレオが返せば、ザンドラが煽るようにそう言った。
「にっ肉弾戦なんて初めてだったから………しょうがないだろ!」
「ちなみに俺が教える技は高難易度だぞ」
オルランドが追い討ちをかけるようにそう言うと、レオが「自信なくなってきた………」と呟いた。
レオのその姿を見て、ザンドラが笑っているのはいつもの光景だ。
そんな話をしているうちに、全員が朝食を食べ終わった。
ご馳走様でしたと元気よく言えば、村長が笑顔で「頑張ってきなさい!」と送り出してくれた。
オルランドによる厳しい特訓が、今始まる。
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