13人が本棚に入れています
本棚に追加
レオとオルランドが村長の家に行くと、既にセシルとザンドラが居た。
「お、どうだ?成果は」
「素質がいい。これならすぐ上達しそうだ」
セシルに聞かれ、オルランドがそう答えると、レオは誇らしげな気分になった。
「やっぱりな!俺の見込み通りだ」
セシルはレオを見てそう言って、頭を撫でた。
「昼食が出来たよ。みんな食べるかい?」
「食べるよ!もうお腹ぺこぺこだよ」
村長がキッチンから顔を出してそう声を掛けて、レオが大きな声で答えた。
村長はそんなレオに「今回もまたたっくさん用意したから、腹一杯食べてちょうだい!」と笑顔で答えた。
昼食は、白菜、肉、きのこを煮込んで作ったクリーム煮だ。
それが皿に盛られた状態で、テーブルに置かれる。
全員で合唱し、食べている時、レオがセシルとザンドラに質問する。
「師匠とザンドラは何してたんだ?」
「自己練習さ。自分達なりに、雷属性への対策を考えてた」
ザンドラがレオの質問に答えると、それに付け足すようにセシルが口を開く。
「特に水属性の俺は、雷属性の攻撃を食らわないようにしないといけないからな」
「それも踏まえて、2人には対策を教えないといけないな」
セシルの言葉を聞いて、オルランドがそう言う。
セシルとザンドラもそれに賛同した。
「さて、明日2人に教える時間を確保する為にも、レオには今日中に習得してもらわなくてはな」
「俺、頑張るよ!」
レオの意気込みに、オルランドは微笑んで頷いた。
そこからは他愛もない話をして、昼食の時間は終わった。
「………さて、レオ。特訓の時間だ」
「………あぁ!」
過酷な特訓が、また始まる。
最初のコメントを投稿しよう!