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ドサッ
ドサッ
ゴミじい きょうもあるきます
ドサッ
ドサッ
ゴミじい きょうもあるきます
ゴミじいは いつも両手いっぱいのゴミを もっていました
それでみんな ゴミじいと よんでいたのです
ゴミじいは たいへんなきらわれ者でした
「ゴミじいだ!」
「またゴミをもってるぞ!」
「きったね~!」
「またすてるんだ わるいやつ!」
ドサッ
ドサッ
ゴミじい きょうもあるきます
ゴミじいは まいあさあるきます
さいしょは ゴミをもっていません
でも かえりはいつもゴミいっぱい
ゴミじいが きらわれ者なのは きたないからだけではありませんでした
ゴミじいは みんなの家のドアのまえに ゴミを落としていくのです
ドアをあけたらゴミがあるなんて
落とされた人は おおいかりです
「なんだこれは!」
「ふざけるな!」
でも ほんとうにおこっているのは ゴミじいでした
ドサッ
ドサッ
ゴミじい きょうもあるきます
「またおれんちに ゴミ落としたな!」
男の人は おこってゴミを かべになげつけました
ドンッ
バサバサッ
ゴミぶくろがやぶれ 中のゴミがでてきました
「えっ! どうしてこれが」
男の人は とてもおどろきました
あふれでたゴミの中に じぶんのなまえを 見つけたのです
このゴミは きのう 男の人が川にすてたゴミでした
ほんとうにおこっているのは 川にすむ さかなたちでした
いつも家の中に ゴミをなげすてられていたのです
ゴミじいは それが かわいそうでしかたありませんでした
みんなは ゴミじいの ゴミのひみつをしりました
いまはもう ゴミじいをきらう者はいません
ゴミじい きょうもあるきます
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