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Another story~私と彼女と聖~コラボ作品
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『風も冷たくなってきたみたいだし、そろそろ帰りましょうか・・・さん?』
「……はい」
頬に突き刺さるような北風も幾分落ち着きを取り戻し、黄色染みた芝生も徐々に青みを帯びてきた。
帰ろうとする私の手を彼女がそっと握ってきた。
だから私も彼女の手をギュッと握り返してやる。
思わず、ぷっ と笑いだす私達。
なにもかもが幸せだった。
このままずっと、二人で生きて行けたら他に何も要らないってぐらいに。
そうこれは、そんな春めいてきた頃の私と彼女と一人の男性の物語・・・。
私の名は志月聖。
大手ゼネコン【真柴建設】の資材調達1課に従事する一社員だ。
4月が間近に迫った3月中旬のある日のこと。資材調達1課に異例の人事が下された。
それは、一平社員である私に課長という肩書きが付くことと、ライバル会社である【地主園グループ】への出向というものだった。
「申し訳ないのですが……その資料に触らないでいただけますか!」
ズバッと私のことを指差した男性の名は黒瀬 聖さん。
実は彼、K学園大学の教授さんなのである・・・がしかし、この人!一筋縄ではいかないっていうのが少々玉に瑕。
何故、そんな風に思ってしまうのかと言うと、このK学園大学は【真柴建設】と【地主園グループ】での合同再建が決まっているにも拘わらず、
『黒瀬さん、この大学は老朽化が進み過ぎて、とっくに建て直しが決まっているんです!早いとこ研究所内の整理を済まして、此方で用意した仮施設に移動してくれませんか!!』
「むむむ!いくら・・君の御友人とはいえ、この様な暴挙!僕は絶対認めませんからね!!」という始末なのだ。
『って事があったんですよ!・・・さん!』
「た、大変そうですね💦
けど心配しないで。私がちゃんと愚痴聴いてあげますから♪」
彼女がそう言いながらニッコリ微笑むと、私もその笑顔につられ、フフッと笑ってみせるのであった・・・。
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親友クリエ・肆厘いつかちゃんが差し上げたFAに素敵なSSを付けてくれました!!
全く違うシチュエーションを描いたのに、見事に嵌ってる。
流石いつかちゃんです。
久々のコラボ楽しかったです...♪*゚
無茶ブリにお応えいただき、ありがとうございました︎💕︎💕
2021.3.6
![b3a5d1e4-94ea-4b1e-ba89-e6a8de36573b](https://img.estar.jp/public/user_upload/b3a5d1e4-94ea-4b1e-ba89-e6a8de36573b.png?width=800&format=jpg)
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