【09】目隠しと拘束

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「……焦らされながら俺を欲する(うごめ)きを、しばらく眺めるのも悪くない」  すると秘部に感じる視線に耐えきれなくなったというように、なりふり構わずアザミが涙声で懇願し始めた。 「もう、おれっ、(シェン)さんになら、どうされてもいいっ、はやく、あんたのことしか、かんがえられなくしてくれよっ……」 「……アズミ」  ついに深自身も耐えきれなくなり、熱を帯びて張り詰めた先端をひくついている濡れた(ひだ)にヒタリとあてがう。 「んああああぁっ!」  アザミの「アレのサイズがデカく見える、上げ底パンツをはいているのかも」という予想は完全に外れた。  それというのもヒドウの巨大凶器と先に出会っていなければ、かつて遊び人であったアザミでさえも不安になるほどの質量が侵入してきたからである。  しかも後ろ手に(くく)られているため、枕を抱きかかえて耐えることも出来ない。
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