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「ホントは俺……淫乱だったのかな……」
たまらずに深が太い腕を伸ばし、クシャリとアザミの黒髪を撫でると、
「……俺の理性を完全に飛ばす気か?」
と、大きく息を吐いてから、ゆっくり抽挿を始めた。
それは次第に深く激しいものへと変わり、汗に濡れた肉同士がぶつかり合う音が、ベッドの軋む音を伴って室内に淫らに響き出す。
甘やかな愛の交歓というよりは、飢えた肉食獣に柔らかい内側から一方的に貪り喰らわれていく感覚に怯えるようにアザミが泣き叫んだ。
「ひぐぅっ!深さんっ!こわれちまうよぉ!」
しかし深には、もはやアザミの声が届いていないらしく、容赦のない責めが続けられる。
アザミは深が甘い罠に「溺れた」と確信した。
喰われながら喰い返すアザミの律動が、深を限界へ導いてゆく。
そして散々溶かされた奥へ大量の熱を激しく注ぎ込まれたアザミは、ビクビクと後ろだけで達するとベッドへ抜け殻のように突っ伏した。
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