第20章 どうか「神様、お願い」します

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けたたましく鳴り響く目覚ましの音。 無意識でその音を掻き消してみせたあたしは、再び夢の楽園へとその身を堕としていくのであった・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「・・っ!……・三っ!!………おいこらっ!()ーっ!!!いつまでも寝てないで起きろってんだよっ!!」 姉:いつかの声が脳内に響く。 どうやら現在?に戻ってこれたようね。 けど、現在?に戻ってきた喜びよりも眠気の方が遥かに勝っていたあたしは、 『【あと5分】!』と駄々を捏ねる。 「あと5分じゃねーよ!」 相変わらず口の悪い姉:いつか。 『じゃあ、あと1分!』 「んぁ!?あと1分だぁ!?」 『じゃあ、あと10秒でいいから!』 あたしの記憶が確かならば、この後、青年になった哲雄が姿を現すはず! そして、そのうち過去と未来を行き来した先生も姿を現すはずだ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 追伸:過去の先生へ あたしの記憶の一部を消したつもりだろうけど・・・Non-non!然うは問屋が卸さないわよ! 過去の先生はまだ知らないと思うけど、あたしにもそれなりの力があるんだから! そう!絶対的原像(アブソリュート・オリジン)という、如何なるものも復元させることのできる力がね!!
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