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けたたましく鳴り響く目覚ましの音。
無意識でその音を掻き消してみせたあたしは、再び夢の楽園へとその身を堕としていくのであった・・・。
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「・・っ!……・三っ!!………おいこらっ!二ーっ!!!いつまでも寝てないで起きろってんだよっ!!」
姉:いつかの声が脳内に響く。
どうやら現在?に戻ってこれたようね。
けど、現在?に戻ってきた喜びよりも眠気の方が遥かに勝っていたあたしは、
『【あと5分】!』と駄々を捏ねる。
「あと5分じゃねーよ!」
相変わらず口の悪い姉:いつか。
『じゃあ、あと1分!』
「んぁ!?あと1分だぁ!?」
『じゃあ、あと10秒でいいから!』
あたしの記憶が確かならば、この後、青年になった哲雄が姿を現すはず!
そして、そのうち過去と未来を行き来した先生も姿を現すはずだ!
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追伸:過去の先生へ
あたしの記憶の一部を消したつもりだろうけど・・・Non-non!然うは問屋が卸さないわよ!
過去の先生はまだ知らないと思うけど、あたしにもそれなりの力があるんだから!
そう!絶対的原像という、如何なるものも復元させることのできる力がね!!
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