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普段使っていないと奏が言う部屋に荷物を片付けてキッチンに行くと奏がその間に買い物をして来たようで、夕食を作っているところだった。
「何、作っているの。」
「牛丼。もう出来るよ。片付けは?」
「一応、終わったよ。」
「それじゃ、同居1日目のディナーにするか。」
晴香は、奏の申し出をすんなり受け入れて一緒に住み始めた。
すぐに抱かれてもいる。
でも奏は、同棲ではなく、同居と言った。
奏は、一目惚れで晴香をタイプだとも言っていたし、好意を持ってくれているようだが、付き合ってとも好きだともストレートには言われていない。
晴香も一緒に住みたいと言ったし、奏に惹かれているが、まだ奏に言葉で返していない。
だからこそ奏は、同居と言ったんだろうと晴香は自分の中で結論付けた。
その夜、同じベッドで眠ったものの奏は、晴香を抱きしめるだけで、それ以上の事は何もしなかった。
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