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弘隆の家族が帰ると千晴と弘隆に晴香が、雰囲気を壊したと責められた。
千晴は、自分から呼んだのをもう忘れたらしい。
晴香の家族と弘隆が、帰ろうとした時、オーダーメイドの身体にぴったりとあったスーツを着た奏が歩いてきた。
千晴は、弘隆が横にいるのを忘れているのか、奏に見惚れていたが奏は千晴の横を素通りすると晴香の前まで来た。
「晴香、食事会は終わったのか?迎えに来たよ。」
奏の優しい笑顔に、ホッとして晴香も笑顔になる。
「ありがとう。ちょうど終わったところなの。いい機会だから、家族に紹介してもいいかな?」
奏との事前打ち合わせ通りに奏の横に並ぶ。
2人の仲睦まじい雰囲気に千晴の目がキツくなった。弘隆より明らかにイケメンで高級なスーツを着こなせる奏が、晴香の隣にいることが信じられないのだろう。
「私がいまお付き合いをさせていただいている小林奏さん。」
「はじめまして、小林奏と申します。晴香さんとは1ヶ月ほど前から結婚を前提にお付き合いをさせていただいて、今は一緒に住んでおります。」
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