ダ・ン・ナさまっ♪

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**** 鳥道楽のお料理は、たしかに美味しかった。 どれをとってもお肉がジューシーで味付けも完璧。 リピは確定のお店、なんだけど。 「あ、徳利(とっくり)空きましたね。すみませーん、これもう1本くださーい。」 木田くんの飲ませるペースが早い…!! あたしだって営業を丸2年やってて、飲み会はかなり参加してきたから、ちゃんぽん飲みもビールのイッキもそこそこ慣れてるけど、ハイペースで度数の強い日本酒を飲み続けるのは、きついっ…! 「き、木田くんも飲みなよ、」 あたしが言うと、木田くんは首を横に振った。 「お酌するのが後輩の役目ですから。先輩の盃を空にするなんて気の利かないことはしませんよ。ほら、どうぞ?」 新たに運ばれてきた徳利から、トクトクとあたしのお猪口にお酒が注がれて、やば…もう正直お酒いらないのに…。でも後輩の前で「もうギブです!!」なんてするのも抵抗があって、あたしはチビチビと盃を空けた。 先輩命令で木田くんに飲ませることも出来るけど、それで木田くんが潰れると、そのあとが面倒だし…。 ごはんもそこそこに、さっきから口にしてるのは日本酒のみ。トータルだと、あたし、もうどれくらい飲んでるのかな。日本酒の前にはジョッキのビール2杯に、ワインも飲んでるし、これ以上は…… **** 「潮さーん、大丈夫ですか??」 あれから、1時間後。 木田くんが、あたしの体をユサユサと揺すった。 「ん…だい、じょーふ……、」 呂律、回んないよぉ…。木田くんの方を見ると、木田くんはニッコリと笑ってる…。 「もうだいぶ飲みましたし、帰りましょうか??」 「うん、かえるぅ…。」 こういって立ち上がろうとしたけど、あたしの体はグラッと揺れた。 「ひぁ…!ごめん、きだくんっ…、」 酔いが足に来てる…。 倒れそうになったあたしの体を、木田くんはしっかりと抱き止めて、困ったように笑った。 「大丈夫ですか?立てますか??ほら、僕に掴まって。」 「んっ…、」 ふぇー…、こんなになるまで飲んじゃうなんて、恥ずかしいよぉっ……。 「きだくぅんっ…、ごめんね…?」 いつもならスラスラ言える言葉も、いまは舌足らずな状態。木田くんはあたしの体を支えてユルリと笑う。 「…大丈夫ですから。ほら、店を出ますよ。」 「んー……、」 …なんか、きだくんにいろいろカラダ触られてる気がするけど、頭ぽやぽやでよくわかんない…。 腰とか、胸とか…体を支える時に、こんなに触る必要あるっけ……
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