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「ぃよっしゃぁあああああ゛あ゛ーーっっっっ!!!!もう1件行って木田くんぶっ潰したる!!!そんでスーツひん剥いて、そこら辺にポイしてやるから覚悟しろぉおおおっっ!!!あたしだけに飲ませて自分は飲まずに済むなんて思うなよおおお!!!!」
あたしはこういうと、木田くんの腕をぐいぐい引っ張る。木田くんはそれを力一杯拒否!!!!!
「藤原さんっ、まって、落ち着いて!!!え、なに、聞いてない、藤原さん酔うとめんどくさくなるとか聞いてない!!」
「めんどくさいだぁあああ!!!!?よーし、わかった、徹底的に潰してやるっ、会社もういけなくなるくらいの大恥かかせてやるっ、ぎゃはははははははははは、げほっ、ゔぇっ、ぅう゛ぇええ!!!笑いすぎた、げほっ、げほっ、やべ、吐きそう、」
あたしがゲホゲホ盛大に咳をした、その瞬間。
「おい、そこの馬鹿。帰るぞ。」
凛とした声が真っ直ぐこちらに届いた。
こ、この声は…!!
「きゃーーーーっ!!!!!!????きょうごくーーんっ!!!!!!!」
愛しのマイスイートダーーリン♡♡♡♡♡♡♡♡
あたし、木田くんを勢い良く突き放して京吾くんに突進!!!京吾くん京吾くん京吾くん京吾くんっ、
「京吾くんだぁーーーっ!!!!ぶへっ、」
あたしが飛び付こうとすると、京吾くんはあたしの顔をグイッと押し返した。
「酒臭い。どんだけ飲んだんだよ。」
スーツ姿の京吾くんは呆れたように言い捨てると、木田くんの方を見た。
「どーも、潮がお世話になりました。潮は自分から酒を大量に飲むタイプじゃないから、君がこんなに飲ませたんですかね。」
京吾くんは言いながら木田くんをガン見。木田くんは気まずそうに視線を泳がせると「あー…。まあ、おっしゃる通りといいますか…。アナタが彼氏さんですか?」と質問を返した。
京吾くんはフンッと鼻をならして、木田くんを見下ろす。
「そうですね、『まだ』彼氏ですね。」
まだ?まだ彼氏???
「まだってことは、いずれは旦那さんになってくれるってことだよねーーー!!!!!!!今日結婚しよ、今すぐ結婚しよぉおおおおーーーー!!!ぎゃふっ、」
「潮は黙ってろ。」
京吾くんにまたしても顔を押し返されました。
いやんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
「え、結婚するんですか?」
木田くんは「そんな酔うとめんどくさい女と?」みたいな声で京吾くんに話しかける。京吾くんは木田くんの方を見ると、はあ…とため息をついた。
「あー、そうだよ。お前みたいな糞野郎がいるから、こっちは1秒でも早く婚姻届だして、安心したいもんですね。」
ひゃ、
ひゃあああああぁああーーーーーーっっっ!!?
「京吾くんっ、ほんと!!?今のほんと!!??ねぇねぇ、今のワンモアっ!!!わーーーーんーーーーもーーーーああぁぁあぁああああ!!!」
「マジで黙れ。」
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