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「きょーごくん?」
あたしが見上げると、京吾くんはクキッと首を鳴らして、それからあたしをチラリ。
「散々俺に心配かけたんだから、拒否権無し。」
へ?
「拒否権?何のこと、あっ、きゃあ!!?」
いきなり京吾くんに体をすくわれて、あっという間にあたしは京吾くんに担がれるような体勢に!!
わ、わわわわわっ!!!
「京吾くんっ、どこいくのっ、」
「は?ベッド。」
べ、べ、べべべ、ベッドオオオオオ!!!
さらっと京吾くん言ったけど、ベッドってええええ!!あたしがアワアワしている間に、京吾くんは平然と寝室に入って行って、バッとあたしをベッドに投げた。
「ひゃあっ!」
ベッドに投げられて、スプリングで跳ねるあたしの体。やだっ、京吾くん強引っ…!!このちょっと乱暴な強引さが好きですーーーーっ!!!!
「京吾くんっ、いけずっ…♡」
「きもい黙れ。」
こんなことを言いながらも、京吾くんはしっかりあたしの上に覆い被さってきて、はらり…と、その端正な顔に前髪がかかる。
あああああっ、かっこいい…!!!
「きょうごくぅん…、」
久しぶりの甘々な時間に、思わず甘ったるい声が漏れちゃって、それを聞いた京吾くんは、冷ややかに薄く笑った。
「何もしてないうちから一人で興奮してんの?やっぱ変態じゃん。」
「変態でいいもんっ…。京吾くんのためなら、どんなエッチなことでもしちゃうもんっ…、」
あたしが熱っぽい視線を送ると、京吾くんはスルスルと、あたしの太ももに手を這わせた。ストッキング履いてるから、なんだかいつも以上にゾワソワするよぉ…
京吾くんの手はどんどん上の方に伸びてきて、それに伴って、タイトスカートがずりあげられる。
「やっ、見えちゃうっ…、」
「なにが。」
京吾くんはあたしの首筋に顔を埋めながら、クスッと妖艶に一笑。
なにがって…
「パンツ、見えるってばぁ…。はずかしいっ…、」
「…風呂上がりに下着で部屋ん中うろつく潮に、そんな羞恥心あるわけないだろ。」
京吾くんはこういうとフッと、あたしの耳に息を吹き掛けた。
「ひゃんっ!」
耳、ゾクゾクしたぁっ……。
京吾くんはあたしの反応を見て、満足げに唇を嘗める。
ああ…っ、京吾くんのこのエッチなSっ気が、
…たまらなく好き。
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