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「いやぁっ…!こんなカッコやだっ、お願い、脱がせてぇっ…!」
「…は?俺のためなら、どんなエッチなこともすんじゃないの?」
「する、けどぉっ…!こんな上も下も、大事なトコだけ剥き出しはいやぁっ…」
「このスーツ着る度に思い出せばいいじゃん。スーツ着たまま…グチョグチョに濡れたこと。ほら、自分で触ってみろよ。」
「あっ、あっ、ダメッ…、指、止まんな、ぃ…!京吾くんの指、と、あたしの指がっ…!」
あたしは着衣のままカエルみたいな姿勢で、京吾くんに後ろから上も下も弄られて、ついには、京吾くんの目の前で自分でも弄っちゃて、
…1人で、イキまくり。
脳内はドロドロで、気持ちの昂りも最高潮。
ああっ、もう無理、
もっとグチャグチャにされたい、
京吾くんのキスで息出来ないままイキたいっ、
キス、したいよぉ…!!
「京吾くんっ、キスしてっ…!!」
あたしが頼むと、京吾くんは意地悪な笑みを見せた。…そして。
「やだ。」
なんと拒否!!
ふええええっ~……!!
「なんで、やだっ、キスしてっ、キスしたままイキたいのぉっ…!!」
いやいやとあたしが首を振ると、京吾くんは舌なめずりをして冷笑した。
「やだ。…だって潮、酒くせーもん。」
酒臭い!!?
あたしが酒臭いのがいけないの!!!?
お酒が回ったラリラリな頭で、あたしは必死にどうすればキスしてもらえるか考える。
「じゃあ、歯磨くっ、ガム噛む、ァッ、」
あたしがこう言って起き上がろうとしたのを、京吾くんが阻止した。…そして、クスクス。
「潮、キスしたい?」
その目は妖艶に揺らめいて、あたしの心を容易く射ぬく。京吾くんに見つめられるだけで、体が熱くなる気がするってばぁっ…!!
「うんっ、したいっ…」
迷うことなく返事をすると、京吾くんは、あたしの体を深くベッドに押さえつけて、あたしの頬をするりと撫でた。
「…じゃあ、もっとねだって。俺がキスしたくなるぐらい、可愛く。」
ね、ねだる…?
あたしはオロオロ。
それは、どうやってすればいいの…?
京吾くんは、そんなあたしの耳元でさらに囁いた。
「俺にどうされたいのか、ちゃんと言えよ。」
低音ボイスは、あたしの脳内を痺れさせて、やだっ、ドキドキするぅ…
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