293人が本棚に入れています
本棚に追加
な、なにそれ…?どうしたらいいの??お酒で回転の鈍くなった頭じゃ、うまく考えられないよぉっ…!
「京吾くん、キスして…?」
じっと京吾くんを見つめながら言うと、京吾くんは「やだ。さっきと変わらないじゃん。」と一蹴。
ふえええ~~~…っ!!
「なんでぇっ、京吾くんの意地悪っ!!キスしてよぉっ、キスしたいよぉっ、」
あたしがムキーーッと頬を膨らましても、京吾くんは薄く笑うだけ。そのまま、コツンとあたしのおでこに自分のおでこを当てた。
「だからちゃんとねだってみせろって。…そうしたら、俺は潮の言う通りのことするから。」
こういいながら、京吾くんの手はあたしの腰をゆっくりと撫ぜる。
言う通りの、こと?
「いっぱいいっぱい、おねだりしたら、全部きいてくれるの?」
あたしが高鳴る心臓を抑えながら訊くと、京吾くんはフッと笑った。
「…ぜーんぶ、してやるよ。」
京吾くんが、あたし次第で何でも…!?
「おねだり、おねだりするぅ…!!!」
あたしは、京吾くんの体にむぎゅーーっと抱きつくと京吾くんの方を見上げた。
なんか、
恥ずかしいけどっ、
でも、
でもっ……!
「あのねっ、あのねっ、あたし、京吾くんに好きって言われながら、キスされたいのっ、んっ、」
あたしが言い終わると同時に、あたしの唇を軽く奪って、それからサラリと「好き。」と言った京吾くん。あたし、ぽかーん。
「…潮、そんなねだり方しかできないわけ?」
京吾くんはこういって、フンと鼻で笑う。中途半端にキスをされて、もうっ、我慢できない…っ!!
あたしは、剥き出しの胸を両手で揉みながら押し上げて、京吾くんに見せつけるようにして、自分でその先端をクニュクニュと弄り回した。
「見てっ、見てっ…!!ねぇ、軽いのじゃやだぁっ…!!もっともっと、あたしのことメチャクチャにするキスがいいのっ、ねぇっ、アッ…、アッ…、」
「…っ、」
ピクリと揺れる、京吾くんのカラダ。京吾くんは焦らすように、ゆっくりと、あたしの唇を親指でなぞった。
「ふーん…。メチャクチャになりたいんだ?」
「うんっ、メチャクチャになりたいのっ、京吾くんのキスでっ、メチャクチャになりたいのぉっ、ねぇっ、イっちゃう…!!早くキスしてぇっ…!」
もう、頭はまともな思考回路なんかじゃなくて。
求めるのは、京吾くんの唇だけ。
京吾くんはあたしの言葉に嘲笑した。
…そして。
「…やっぱ淫乱じゃん。」
京吾くんは、あたしの耳元でこう囁くと、そのあとは息もできない程の苦しいキスをしてくれた。
「…その変態なとこも、全部…愛してるよ。」
最初のコメントを投稿しよう!