*その15.煩悶⑵*

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 『おい、ちょっと待て…お。俺の隊は?』 一方で混乱するユージンが一般的な反応なんだろう。 「ジンは兵舎を頼む。ユージンは王の森に避難民を流して 俺に合流しろ、先に単独で城に行くぞ」 と端末で指示する。 『待てよ城から離れろと言っておいて城に行くの? ねぇ、おい?!だからこの数、捌けないって!』 「ちなみに東門は壊滅して使えないぞ、正門に・・」とアントニオ 『無茶言うなぁ、人でなし〜手伝えよ〜(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)』 「このポンコツ!治安部隊と誘導を手分けしろ」 『ダラケだからな』とジン 『そう言わず手伝ってやれ、 さっきこのボケがドミノ倒しを起こした』 『第2師団も元々お前の部隊だ、司令系統はお前のほうがよく動く。 第4師団もこのボケより、お前が回せ』 『ひえ(⁠:⊙⁠_⁠◎⁠)来た時、ぶたないで』とユージン 「ポンコツ〜!」 アントニオの声にマリアがくすくす笑った。 「殴る(⁠┛⁠✧Д⁠✧)⁠┛⁠殴りに行くからな」 アーサー号の蹄の音が城に向かう岩山の回廊を抜けていた。 王城は王の森に隣接している。騎士団の兵舎は馬房と兵舎が 並んで王城よりも少し小高い岩山と接している。 岩山の回廊はそのまま岩山をくり抜き作った天然の要塞の回廊だ。 そこから蹄が石畳を反響させUターンする。 『ひえ、だい4師団を展開して移動させるから(/><;)』とユージン 「そういうことだ、だから君は…」 と時計型端末からアントニオが顔を上げた。 「クスクス仲がいいのね〜あなた達」とマリア どこが!とアントニオ
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