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『おい、ちょっと待て…お。俺の隊は?』
一方で混乱するユージンが一般的な反応なんだろう。
「ジンは兵舎を頼む。ユージンは王の森に避難民を流して
俺に合流しろ、先に単独で城に行くぞ」
と端末で指示する。
『待てよ城から離れろと言っておいて城に行くの?
ねぇ、おい?!だからこの数、捌けないって!』
「ちなみに東門は壊滅して使えないぞ、正門に・・」とアントニオ
『無茶言うなぁ、人でなし〜手伝えよ〜( ;∀;)』
「このポンコツ!治安部隊と誘導を手分けしろ」
『ダラケだからな』とジン
『そう言わず手伝ってやれ、
さっきこのボケがドミノ倒しを起こした』
『第2師団も元々お前の部隊だ、司令系統はお前のほうがよく動く。
第4師団もこのボケより、お前が回せ』
『ひえ(:⊙_◎)来た時、ぶたないで』とユージン
「ポンコツ〜!」
アントニオの声にマリアがくすくす笑った。
「殴る(┛✧Д✧)┛殴りに行くからな」
アーサー号の蹄の音が城に向かう岩山の回廊を抜けていた。
王城は王の森に隣接している。騎士団の兵舎は馬房と兵舎が
並んで王城よりも少し小高い岩山と接している。
岩山の回廊はそのまま岩山をくり抜き作った天然の要塞の回廊だ。
そこから蹄が石畳を反響させUターンする。
『ひえ、だい4師団を展開して移動させるから(/><;)』とユージン
「そういうことだ、だから君は…」
と時計型端末からアントニオが顔を上げた。
「クスクス仲がいいのね〜あなた達」とマリア
どこが!とアントニオ
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