*その9.チャマルの奪還(2)*

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 「さぁーて、お手並み拝見と行きますか?」 「ユージン…?楽しんでないか(--;) 商業会の聞き込みだろ?」 「だって見張りって言っても休みみたいなもんだぜ~。 商業会イコール、バザールってね。」 「自由に出入りできる(〃艸〃)ムフッ」 そういうと「アントニオ!」と呼ばれた。 「これ、美味そう。コレコレ」 「んー・・南部料理はよく知らないけど、 前にメイリンが作ってくれたのに似てる」 「これは羊肉だね、彼女は牛肉を使ってたけど… 本来はこっちか」 「肉の塊を串刺しにして直火焼するんだって。 確か香草と香辛料を使ってたな」 「おい、兄ちゃん。よく知ってるな、旅のモンだろ?」 「あー恋人が南部出身なんですよ、確かラシムの近くで」 「ラシムの近くって、ここじゃねぇのかい?」 「いえ・・そうじゃなくて。葡萄(ブドウ)園があるとかないとか…」
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