*その9.チャマルの奪還(2)*

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「ブドウ園!それって酒樽の街だろ、 どこにあんだよ。そこの葡萄酒は絶品でさー、 買おうにもルートが分からないんだわ」 「教えとくれよ!」 そういった途端「いた!」とユージンが走り出す。 俺もすぐに追う。 端末で道を塞ぐように言うと、第2第4師団が 第5師団に教えられた街の入り口やメインストリートに 通じる横道を封鎖する。 街の出入り口は港。 港は完全に制圧した。 港沿いの店もみんな兵を2、3人ずつ配置している。 「どっちに行った?」 「馬車だ・・あれ!」 斥候として街に潜んでいた俺達は馬はない。 馬宿で馬を借りた。
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