*その9.チャマルの奪還(2)*

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 「借りるよ!」とアントニオ。 「ちょっとお代・・を」 「あとで払う」とユージンも馬を走らせる。 かっぱらうような形になったが、 馬車に追いつきそうだ。 「ユージン、左の街道へまわれ」 「え・・直進しないのか?」 「挟み撃ちだ、このままじゃ街の外に出てしまう。 港とは別に西にも出入り口があったろ」 ff0cb56e-f853-40ac-aae9-c280b1fc7c89 「左から行って。お前はどうするよ?」 「西に向かう」 「バカ、西にはデカい鐘楼があったろ? 街も密集してる」 「だから俺が行く。早くいけ」とアントニオ d4cce05d-aa90-43dd-b77b-81f0bf07eb80 ユージンが左に行った。 閉鎖した街道の兵団を端末でチェックする。 [そのまま動くな」 [それとジン!」 俺は街の外へも端末を飛ばした。
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