*その9.チャマルの奪還(2)*

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 「西の出入り口を固めろ、街に入った師団の残り。全てでだ!」 馬車は通りを直進する。 俺は馬を操り、小高い丘を目指す回廊から 屋根に跳んだ。 そのまま水道橋を横切ろうとする馬車へ 馬ごと突っ込む。 「何⁉」 荷台は荷物で足場がない。 驚いた彼らにマントの下から剣を抜く。 3c0489a3-8b73-4ec7-b3d8-21e6415704b8 相手はナイフのようなこちらの剣に、 長剣でニヤつき斬りかかる。 だが抜き打ちに返す俺が早い。 (つか)でみぞおちを叩きつけ、正面の男。 さらに刃を返し、みねうちで辺りの2.3人を打ちのめした。
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