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「リーチの短い剣で慣れないと思ったら、
よくそんな立ち回りをするな?」
ユージンがそう言いながら回ってきて、馬車の前で馬を足止めする。
「うーん。リーチは短いが小回りは効くな」
「捕らえた」
アントニオは彼らに銀の腕輪をかけた。
対魔の力を持ち、魔力を低下させる。
「すげー無傷で生け捕り、しかも魔法も使わせないで」
「ってか、チャマルの街の奴らも気づいてないんじゃね?」
アントニオは剣をしまった。
「そのほうがいい」
トンと馬車から降りると、馬を引いてそのまま商業会へ。
買い集めたものは全て、別ルートで商業会から
流れることになった。
アントニオは「偉いぞ」と借りた馬を撫でている。
ユージンが借りた馬と馬車を引いてきた。
「まだ油断できないよ。斥候が見張ってる。
奴ら、仲間が戻らないからきっと出てくる」
「燻し出しか。こっちも、こん競べだな」とユージン
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