*その9.チャマルの奪還⑶*

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 指輪を手に取ると、横からパシッと 腕を掴まれた。 「そーいうの、メイリンちゃんにあげたら 絶望されるかも(ーωー;)・・・」 「綺麗なのに」 「お前の感覚、人として変だから!」 それより、こっちこっちと腕を引っ張られる。 「余計な買い物してるほど金があるわけじゃ ねぇーんだ。何があるか、分からないだろ?」 「そういいつつ・・菓子ばかりアホみたいに・・ 横暴・・(--;)」 「あー?たくさん買って師団の皆に分けようとする 俺の心が分かんねーの?」 「1人で食う癖に・・」 「ぎくっ!」 「ハハ((´∀`;))ケラケラ・・こんなに食えねーって。 これ。メイリンちゃんに土産」 とシロップ漬けの果物の瓶詰めをくれる。 「きっと懐かしくて、泣いて喜ぶんじゃね?」 「うん。・・そう思う(* ´艸`)クス」とはにかんだ。 「ほー、やっと笑った」 「難しい顔は止そうね、眉間のしわになる」と ガシガシと俺の頭をかき回す。 「やめろ」 「誰が観光してろって言った?」
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