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ラシムは相変わらず獣人族だけの街だ。
というよりラシムはセラヒムと、流通を結ぶ方向転換をしたらしい。
もちろん多くの商工会のあるチャマルとの輸出入のように、
利益を得ることは出来ないに違いない。
少しでもラシムの戦力を押さえたい今、奴らが貿易で
実りがないほうがいいに決まっている。
「ラシムの守りは、強固だよな…」とアントニオ。
「アントニオさぁー」とユージンが肩を組んできた。
「ラシム攻略は今度な」
「獲物は逃げないって。っていうか奴も
お前のこと、かなり頭に来てると思う」
「誰?」
「ポーラだよ」と体を離す
「アントニオ、絶対に命、狙われるな」
ビシッと指さすな。
余り気持ちのいいものじゃないぞ。
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