*その10.接触⑴*

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 こっちの動きに精彩さを無くしたと見たか? 油断した先陣の奴らから片っぱしに剣で叩き伏せる。 「なんだ⁉コイツ」 体の動きを最小限に一振りで5人をいなす。 アーサーごと突っ込み間合いを取る。 さらに3人を叩き伏せ、木に剣圧で叩きつけ気絶させる。 「捕縛は後だ、先に行けと言ってる!」 「数分なら持つか?」 そういいジンは大火の中の森を商業会員らを守って、 森を抜ける。振り返らない。 ユージンは私心で俺を庇うような行動を取るような人材だが、 ジンは命令重視なのは逆にありがたい。 一般人を戦闘に巻き込みたくない。 円陣が切られる。 地面に描かれる魔法陣。 「アーサー、奴だ」 ドンと炎の魔法の塊を突き抜け、アーサーは 俺が叫んだ相手に迫る。
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