*その10.接触⑴*

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一気に距離を詰め、みね打ちで魔力発動する前に仕留める。 がくんと相手が倒れた。 と同時にさっきの魔法陣が掻き消えた。 強い魔力を伴うほど、魔法陣の形成にはロスタイムが生まれる。 発動前に止める。 ポ…ポ…ポ ・・・!? 宙に幾多の小さな陣が出現する。 大きな魔法ではなく、タイムロスの少ない小さな陣に切り替えたか? 空間魔法⁉ 時空間がねじれ、空間が切断される。 小さい陣とはいえ、とっさに避けて隠れた巨木が 魔法に消滅させられた。 炎の魔法! 陣形を使わない簡易魔法は錬成呪文と発動呪文だけで成り立つ。 それでも詠唱(えいしょう)のタイムロスは・・・ 俺は馬から跳んだ。 空間魔法に消滅される巨木と森の一片。 炎の魔法をかいくぐる。 詠唱する魔導士に剣を浴びせた。 そのまま刃を逸らし、周りの相手も回転の遠心力を利用して 一気に3人をみねうちにする。 タンとアーサーの上に降りる。 「なんだ、この化け物⁉」
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