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「化け物はやめろよ!」
アーサーで突っ込む勢いごと、新たに5人をしとめる。
「1人で…マジか・・・」
相手も驚きすぎてひるむ。
その心理に隙が出る。
隙を利用させてもらうよ。
周りに居た一個小隊はすべて止まったか?
森がすでに半分は炎に沈んでいる。
最初の魔法陣での延焼が、なめるように森を包んでゆく。
「ヤバい…息が・・」
炎の中で人影を見た。
まだ反乱分子?
端末で生体をスキャンする。
近場しかスキャンできないのが致命的でもあるが・・
反乱軍じゃない!
「違う。女と子供?」
一般人だ、旅人に違いない。
俺の端末がその時、鳴った
『アントニオ!』とユージンの声
「森…の延焼を・・押さえろ!」
それだけしか返せない。
煙に巻かれる。
急激に酸素が延焼で奪われていく。
辺りは二酸化炭素と一酸化炭素がはびこっていく。
息がこっちも続かない。
しかも獣人族の反乱軍は基礎体力が俺達、人間と違う。
この熱さと煙をものともしないで、突進してきた。
逆に退路を塞がれる。
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