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俺はまず端末で消火弾の落下場所を確認する。
それと同時に旅人を守るのが先だ
ジンの隊列は護送した商人と森を抜けたらしい
騎馬が銀の甲冑を光らせ列をなし、森へ突進してきた。
副指令!と仲間の声。
新手の味方だ。
アントニオ!とユージン達が来た。
地上に大きく円陣を浮かぶ。
下がれ!と端末に怒鳴る。
ドーン!と炎が大きく弾け跳び、
と同時に端末でさっきの生体反応を見る。
魔法陣の反動で彼らの前に空間が開かれる。
俺はアーサーとそっちへ向かった。
「君たち、こっちだ」
困惑した顔。
やはり女、子供。
獣人族も一緒らしいがどう見ても人間にしか
見えないものもいる。
何より。
相手の困惑顔に兜のバイザーのスイッチを切った。
空気に溶け込むようにして、黒のゴーグルが消滅する。
ぎょっとした顔が見えたから兜を脇に抱えた。
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