*その10.接触⑴*

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 俺はまず端末で消火弾の落下場所を確認する。 それと同時に旅人を守るのが先だ ジンの隊列は護送した商人と森を抜けたらしい 騎馬が銀の甲冑を光らせ列をなし、森へ突進してきた。 副指令!と仲間の声。 新手の味方だ。 アントニオ!とユージン達が来た。 地上に大きく円陣を浮かぶ。 下がれ!と端末に怒鳴る。 ドーン!と炎が大きく弾け跳び、 と同時に端末でさっきの生体反応を見る。 魔法陣の反動で彼らの前に空間が開かれる。 俺はアーサーとそっちへ向かった。 「君たち、こっちだ」 困惑した顔。 やはり女、子供。 獣人族も一緒らしいがどう見ても人間にしか 見えないものもいる。 何より。 相手の困惑顔に兜のバイザーのスイッチを切った。 空気に溶け込むようにして、黒のゴーグルが消滅する。 ぎょっとした顔が見えたから兜を脇に抱えた。
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