*その10.接触⑵*

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*その10.接触⑵*

  東にイリヤの港と言う小さな町がある。 商業会員の何組かは慌ててそこへ避難させたらしい。 先に入ったユージンを追い、俺も商工会に顔を出す。 護送した商人たちは皆、無事だったらしい。 「こんなちっぽけな町、土産も何もあったもんじゃないぞ」 「ユージン・・」 ろくなこと言わんな、コイツ(ーー;) 港町の商工会員が顔を悪くするだろ? 「俺、王都に戻るわ。商人の何割かは 王都に入るみたいだから送ってく」 「お前はどうするよ?」 「ちょっと消火弾が肺に入ったみたい・・休みたい。」 ケホケホと咳込む。 「マジ?お前が休みたいって天変地異の・・」 ガツンと対魔の剣のグリップで腹をこづいてやった。 「げほっ!。.・Σ(゚Д゚))」 「痛いって(>_<)心配してんのに~」 「いらんこと言うからだ(`´)」 「でもまあ、ゆっくりしていけば? メイリンちゃんには俺から説明するわ」 よしよしヾ(・ω・`)と頭をかき回される。 「やめろ、じゃれるな」 「実は気になるコが居るんだ」 「何?穏やかじゃないな。浮気はいかんぞ」 「バカ、そんなんじゃない。獣人族もいたが、 どう見ても人間の姉弟のようでさ・・。 やたら幼い男の子だから、気になって」 「あの炎の中で?」 「うん。・・」 「はあーお前って子供にはやたら甘いよな。 人間だろうが獣人族だろうが、関わりたがる」 「そうか?」 「そうだよ。それより姉弟って(^^) 姉ちゃんのほうは美人だったか?」 「いや、ぐったりしてうつむいてたから顔は」 「お前ねー、そこはちゃんと確認しろよ」 何の確認だよ? 「・・・(--;)」
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