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たぶん人も獣人族も雑多に混じった集落に居たのだろう。
姉からは魔力は感じない。
人懐っこいのはいいが、興味本位に魔力契約したなと思った。
幼いから、無理もないかもしれない。
姉のほうはぐったりして少し気になるので、
街で一番いいホテルを紹介した。
俺のように消火弾を吸ったのではないようだ。
単に熱気と疲れかららしい。
俺の名を出せば多少貧相な旅人でもフロントは気前よく通すだろう。
支払いはすでに済ませてある、経費で落とせばいい。
ゆっくり休めばいいと思った。
ワタルという男の子はピンピンしている。
**
数日後。
街でワタルを見つけた。
ぶつかった獣人族の子供が泣き出して、あたふたしている。
助け起こしても、まだ泣き止まない。
ほほえましくもあり、思わずワタルに声をかけた。
「ワタル、困ってるみたいだね?」
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