*その11.イリスの壊滅⑴*

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 丘からイリスの街が見えるはずだった。 王都から約30㎞。 王都からも強い魔力の光が見えたという。 南部戦線で合流させた第5(諜報活動に特化)、 第3師団(王都守護)の皆にも見たというものがいる。 俺は見てない。 イリヤの港からは距離がありすぎた。 師団を収集させる為にも、黒の森辺りまで南部戦線を北上させた。 俺は南部戦線の全指揮を任されている。 将軍は調べろと言った。 端末からの声はそれだけ。 凍り付いた声に(何があったのか?)と思いつつ、 南下して森のカラス峠で呼び寄せた師団と合流。 そして南下する。 南下してイリスを調べるつもりだった。 白兵戦になると思い、あえて師団を集結し、 陣形を保ったまま戦闘態勢のまま南下する。
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