*その11.イリスの壊滅⑴*

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 「無茶させるなと将軍に言われている」 「ジン、どけ!」 対魔の剣を抜いていた。 「仲間に剣を向けるのか?」 ジンの声で頭に血が登っていた自分に気づく。 「命令だ・・・・どいてくれ・・」 それでも何とか言えた。 「お前に死なれたら、カイゼルに俺が殺される」とジン。 涙ぐんだ目でジンを見てしまった。 「先に‥向かわせて・・しまった」 「…俺と合流して、から・・・向かわせれば。よかった・・」 「・・・犬死・・ダ」 「バカ野郎!誰もお前を責めたりしない」 馬を寄せる気配がしてジンが馬上ごしに、 アーサーに乗った俺の肩に触れた。 ポンポンと子供をなだめるように。
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