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自己紹介
よそでもエッセイ的なものは書いているのですが、エブリスタにはつい最近登録したばかりですし、あらすじにも書いたように何故か急に読んでくれる人が増えたので、せっかくだからこんな人間ですよというのをちょっとだけ書こうかなと思います。ちょっとと言いつつ長くなるかもしれません。短くまとめられない悪癖があるので。
小説は十五歳から書いています。ラノベと出会ったのは中一の時で、先輩からスレイヤーズを薦められて読んでみたらすごく面白かったので、すぐに全巻買い揃え、他にも色々な作品に手を出しました。そこから何年かは漫画よりラノベをよく読んでいたと思います。フォーチュンクエスト、ゴクドーくん漫遊記、卵王子カイルロッド、大江戸乱学事始、住めば都のコスモス荘、星界の紋章などなど。
さて、このラノベにハマっていた時期に世界的に大フィーバーした出来事がありました。Windows95の発売です。これをキッカケに爆発的にパソコンが普及。そして同時に「インターネット」も広く使われるようになったわけです。
今の二十代前半あたりからは生まれた時にはすでにあったものなので理解し難い感覚かもしれませんが、世界中の人間とインターネットを通じて繋がれるというのは当時としてはなかなか衝撃的な話でした。まるでSFのようだと思ったものです。
まあ、実際のところ当時の回線速度なんて画像一枚表示するにも数分かかったりするレベルなので、そんなに大したことではありませんでしたけどね。
さて、このインターネットが十五の時に我が家にも導入されました。といっても本当に黎明期なので接続しても何をしたらいいかよくわかりません。
あれこれ見ているうちにファンアートを自分のホームページに掲載している人達を見つけました。そこからさらに好きな漫画やアニメについて語り合うチャットや掲示板も発見しました。
僕の好きなラノベのファンが集まる場所もあるんじゃないか? そう思って検索するとあっさり見つけられました。とある作品に登場する神殿の名前を冠した個人サイトです。
しばらくそこに入り浸っていました。そこで、どんな流れかは忘れましたが自分のオリジナルキャラクターの絵を描くことになったのです。
当時、小説はまだ書いていませんでしたが、頭の中には一応独自の世界が構築されていました。キッカケは小学生の時にふと抱いた疑問です。
「人間を作ったのが神様だというなら、その神様を作ったのはどこの誰?」
当然、考えてもわかりませんでした。そもそも神様が本当にいるかも知りませんしね。
でも、こう思いつきました。
何かが起きて「最初」が出来てしまったとしたら? ハッキリとそれが始まりだと確定している神がいたら、そいつをぶっ飛ばせばいいんだと。神様嫌いな小学生でした。
そこから、始まりの神様をぶん殴りに行く妄想と、何故「始まり」が出来たのかという妄想もし続けました。その時の妄想が後に書いた小説の大半に繋がっています。最悪の魔女シリーズもその一つです。
さて、話を戻しまして、例のチャットでオリジナルキャラクターを描いて見せることになった僕は頭の中で妄想していた「神様をぶん殴るために旅する自分」に設定をあれこれ付け足して絵にしてみました。
別段上手くも無かったのですが、相手は大人で、褒めてもらえまして、調子に乗って自分の中にある世界観のことなどを説明していたら「なら、いいところがありますよ」と別のサイトを紹介してもらいました。
そこは同じようにラノベ好きが集まる個人ホームページでしたが、一つだけ違うところがありました。小説投稿掲示板があったのです。まだ、小説家になろうも存在していなかった時代ですが、あちこちに似たようなことをしているサイトはありました。その一つに誘導されたわけです。
そこは、まだ開設したばかりで作品はほとんどありませんでした。自作の素人小説なんて晒していいのかと躊躇していたのかもしれません。僕も絵を褒められたことでオリジナル小説を書き始めたところでしたが、本当に稚拙な内容だったので勇気が出ません。キャラクターもまだ主役以外はほとんど考えていませんでしたし。
しかし、そこではチャットが盛んに行われていて、ある人が思いついてチャットに参加したメンバーを登場人物にしたファンタジー小説を書きました。なんと僕も登場しました。これだと思った僕も後に続きました。これが同サイト内の話ではありますが、大いにウケたわけです。下手だとしても、登場人物は自分達。自分が他の「常連」と共に冒険するのは楽しい。
まあ、TRPGみたいなノリですよね。そこでそれぞれ自分というキャラクターの設定をさらに掘り下げて行って、同じ世界観を共有しながら独自の世界観から持って来た設定なども付け足して、どんどん作品を増やしていきました。
その当時、そのサイトで僕が書いていた小説の主人公で「僕の分身」にあたるキャラをちょっといじったのが「憂鬱異世界旅行」と「最悪の魔女6」に登場する「ゲルニカ」というキャラクターです。
また、6に名前だけ登場する「鏡矢 零示」は掲示板にこそ投稿しませんでしたが、常連さん達に見てもらって感想やアドバイスを貰っていた完全オリジナル小説の方の主人公。つまり「神様をぶん殴りに行く自分」を若干改変したキャラです。
この二つの作品を書いていくうちにリトル愚かな十代の少年はこう思いました。
「プロになりたい」
思っちゃったところで、やはり長くなってきたので次ページへ続きます。
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