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プロローグ
人類は敗北した。
人類が生み出し続けた汚染物質、廃棄物、負の遺産からある日突如として奇形の怪物が姿を現した。
怪物は無限に増殖を続けた。人間以外の生物を取り込み続け、人間を襲い続けたのだ。
人類の文明は衰退した。文明は崩壊した。
だが、屈してはいなかった。
世界は怪物のみでなく、人間にも抗う術を残した。
皮肉にも怪物と同じ、「突然変異」である。
怪物とは規模が違うものの、人間にも
突如として身体能力の向上した者が
現れたのだ。
かくして人間の反撃は始まった。
電子機器の技術は衰退し、
刀剣、機銃の生産が発達した。
到底扱えないような巨大な業物だろうと
身体能力の向上した者ははそれを軽々と扱う。
荒廃した世界の救世主。
人々は畏怖と敬意、
そして希望を込めて彼らをこう呼んだ。
【異形狩リ】と。
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